中小企業診断士独立を目指す男(おっさん)の物語

このブログは中小企業診断士資格で独立を目指すおじさんのブログです。

10月30日 RPAを導入する際に考えたほうがいいんじゃないと思うこと

おはようございます。Kentaです。今日は一気に2つほど。
私がいうのもなんですが、最近はやたらにRPAで定型業務の
自動化を実現( ー`дー´)キリッ~などのメールが
毎日届き、そのメールの中身も上記のRPAやAIという言葉が
使われない日はないぐらいです。
さらに人手不足や働き方改革の波にのって、その傾向はさらに
強くなっているように感じます。

そうした流れの中でいろんな経営者の方がうちは導入したら、
どれくらい業務効率化が実現できるんだろうか?と
考えていらっしゃることでしょう。

でもちょっと待ってください!

安易な導入は気を付けて下さい。

「RPA導入は人員削減のためではない」( ー`дー´)キリッ

と経営サイドとしてはお話されることが多いと思いますが、
ベンダーやコンサルタントが提供する通りのRPAによる効率化が
実現できた場合は実際に対象業務で働いていた方の処遇を
どうするかを考えて導入を決めていらっしゃるのでしょうか?

残業が減って対象部門のみんなが定時に帰れるようになる
やったね!

というレベルならいいですが、リアルに10人の部署が
5人になりますよとなった場合は先ほどの

「RPA導入は人員削減のためではない」

という言葉は約束できるのか?むしろ約束していいのか?と。
RPAやAIは導入してからも対象範囲のさらなる改善、拡大が可能です。
業務効率化のさらなる向上を行うことも可能です。

となるとますます、人員削減のためではないという言葉が
守れるとは思えません。

先日、私が読んだ面白いブログには以下のような話がありました。
なんか”わかる”という部分もあったのでよければ
ぜひ読んでみてください。

フミコフミオさんのブログ

こちらはRPAを推進する立場として、身分や立場は保証すると
社長が言っているのに・・・という話がありました。
こちらのブログを読んで思ったのですが、実際のところRPA導入の効果が
実現した場合して本当にそんなに人数がいらないとなった場合は
どうなるんでしょうか?
経営者、社内SEの方の立場もわかるのですが、管理部門の方の不安も
わからなくはない気がする・・・。

古い記事ですが、実際にRPAの導入に成功した?
と思われる損保ジャパンの記事です。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019062401063&g=eco

文章の最初に
損害保険ジャパン日本興亜が2020年度末までに、従業員数を17年度比で4000人程度減らす方針であることが24日、分かった。全体の約15%に相当する。ITを活用し、業務の効率化を進める。
余った従業員は介護などを手掛けるグループ企業に配置転換し、
新卒採用も抑える。希望退職者の募集は予定していない。 ”

というような記事があります。
RPA導入 やるぞ!やるぞ!やるぞー!
→うまくいきました。
→人員削減はしないと言ったお(‘ω’)
→じゃ、配置転換かな
→でも、給料出せないしな*1
→じゃ、給料が高くない介護職は?!(^^)!
という流れで人員削減はしないという公約を守り切るという荒業。
というわけで会社は辞めないでいいけど、
全然想定外のジャンルの仕事に回される・・・これはつらい!
問題なのは、
人員削減のためではないという言葉だけが先行して、
具体的にどうするのかという説明が足りてないのではないかと。

個人的な意見ですが考えておいたほうがいいんじゃない?と思うこと。
・経営者も従業員もRPA導入成功後の世界の想像
・従業員の処遇がそのままというのはあり得るのか?
・従業員の方もRPAで仕事が楽になったら何やるの?という想像
・立場も給料もそのまま、あり得るのか?

経営者の方も従業員の方もこれぐらいの想定は
しておいたほうがいいと思います。

AIやRPA導入は成功したらなかなかのインパクトがある!
業務的にも人的にも!でも
・効率化を大事にしたら、人が置き去りにされる可能性がある。
・人を大事にしたら競争力が強くならない可能性がある。
人を置き去りにしたら今後従業員がついてきてくれない・・・。
人を大事にしたら競争に勝てない・・・。
どっちも下手すると企業が傾く問題だと思います。
この辺のこときちんと考えた上でRPAやAIの導入を考えましょう!
というものすごい個人的な意見のお話で本日のブログは以上です。

 

 

 

RPA ホワイトカラー革命 (日経ムック)
 

 

*1:+_+