中小企業診断士独立を目指す男(おっさん)の物語

このブログは中小企業診断士資格で独立を目指すおじさんのブログです。

働き方改革中止宣言!が起こったら?

おはようございます、中小企業診断士として独立をめざすKentaです。

このブログも何とか3日坊主にならないようにと思いながら、4回目を迎えることが

できました。

 さて、今日は普段働いていて、もしもこうだったら、世の中は変わるのか?

という疑問について考えてみたいと思います。

 『働き方改革』、このキーワードは間違いなくここ数年の流行語と個人的には

思っています。国を挙げて働き方を変えて、残業を抑制し、過労死を防ぎ、

諸外国より低い生産性を高めましょうと・・・。

※ここでいう諸外国とはドイツが主にモデルになっていて、年間労働時間が

日本より長いアメリカがモデルになることはないような気がします。

とまあ、言いたのはここではありません。

 私がふと感じてしまうのは、突然政府が、この働き方改革の見直しをやめます

数年前の罰則が緩かった時代に戻します!という方針が出たら、企業はどのように

でるのでしょうか?

 働き方改革を推進していくなかで、今現在は以下4つのパターンに勝手にわけさせて

いただき、それぞれ考えてみたいと思います。

 

1.働き方改革成功企業

  ・残業も抑制できている、もしくは残業がない。

  ・収益も上昇している、成長性が高い。

2.働き方改革 道半ば企業

  ・残業は減っている。もしくはなくした。

  ・業績は下降気味

3.働き方改革失敗企業

  ・名目上残業は減らしている、むしろ社員は持ち帰って仕事している。

  ・自主的な社員の頑張りで業績は維持?

3.働き方改革すらしていない

  ・働き方改革?なにそれおいしいの?状態、いわゆるブラック企業

 1.働き方改革成功企業についてはもはや文句のつけようがないと思います。

残業時間も抑制できており、かつ業績もきちんと残せているのでますます中止!と

言われてもそのまま、推進していくでしょう。

 採用面に関してもますます有利になっていくと想像されます。

 4.はそもそも改革すらしていないのでプレッシャーがなくなり、濃いブラックに

陥ると思います。採用などもままならないので自然淘汰されていくことを願います。

 問題は2.や3.の企業は働き方改革中止宣言でどのように変わるのでしょうか?

いわゆる中堅・中小企業のほとんどがこのタイプに当てはまるのではないでしょうか?

残業時間は減らしたけど、残業ありきの仕事の在り方、そもそも下請けだから、元請様

の納期通りに仕上げるのなら、どう考えても早く帰れるわけないでしょ?

業績も上がらないし、という流れにある企業は働き方改革をやめてしまうのでは

ないでしょうか?むしろ、減少した残業代に味をしめた経営者は働き方改革をやめつつ

残業代は出さないという最悪のパターンを実現するのではないかと思ってしまいます。

つまり、2や3の会社が4のブラック企業ゾーンへ・・・。

 根本的な問題として、政府が主導で働き方改革!と叫びだしたら、急に残業しない

させないは当たり前という風潮になり、残業代ではなく生産性で評価しますとなって

来ている、では現場はどうかというと中間管理職のバブル世代やその下の世代は、

24時間戦えますか?や就職氷河期で会社にしがみつくので精いっぱい、若い社員や

部下に生産性の高い仕事の仕方や残業をなるべくしないで帰るやり方を教えたくても

教えられない、そもそも自分たちが教えられてないという状況ではないでしょうか?

 そもそも、企業側も働き方改革の名のもとにやるのではなく、それ以前から

やれよと。以前から実施していた企業様すいません。

生産性低いのは昔から言われていたことだし、人口減少する中で生産性をあげる

必要があるのは、10年以上前からわかってたことでしょ。と

 国が言うからやります。労働基準監督署が言うからやります。という企業

そんな企業のお偉いさんが下っ端にいうことは何か?

「人から指示される前にそれぐらいやれ!」

っていう。かなりの矛盾。

 国が働き方改革の方針をやめまーすと宣言した場合、どれだけの企業が

働き方改革を継続するのだろうか?個人的な憤りと疑問でした。